なぜ美容師のセットは崩れない?冬の「パサつき・静電気」
「冬は乾燥しているから、せっかく巻いてもすぐ取れちゃう…」
「マフラーを外したら、静電気で後ろ髪がボサボサ!」
1月になると、お客様からこんなお悩みを毎日のように伺います。
みなさんも、「冬だから仕方ない」と諦めていませんか?
実はこれ、季節のせいだけではないんです。
意外かもしれませんが、湿気が少ない冬は、本来なら「一番カールが定着しやすく、巻き髪には最高の季節」でもあります。
それなのに崩れてしまうのには、冬特有の「ある勘違い」が関係しています。
今日は、私たちプロが現場で密かに実践している「冬でも崩れないヘアセットの秘密」を少しだけお話ししますね。
明日からのセットが変わるヒントになれば嬉しいです。
「強く巻けば長持ちする」という勘違い
巻きが取れるのが怖くて、コテの温度を上げたり、グイグイ強く巻いたりしていませんか?
実はこれ、冬の髪には逆効果になってしまうことが多いんです。
冬の髪はただでさえ水分不足で乾燥しています。
そこに高温で強く熱を当てすぎると、髪が「カリカリ」の状態(過乾燥)になり、弾力を失ってしまいます。
その結果、時間が経つとカールの形状を保てなくなり、パサついて広がってしまうのです。
「強さ=持ちの良さ」ではありません。
プロは絶対に、髪の水分を飛ばしきるような巻き方はしないのです。
プロの崩れない秘訣は「メリハリ」構造
では、どうすれば乾燥した冬でもプルンとしたカールを保てるのでしょうか?
私たちがお客様をセットするときは、全体を同じ強さで巻くことはありません。
「表面はふんわり、中身はしっかり」というメリハリをつけています。
- 表面の髪:熱を弱めにサッと通し、空気を含ませて柔らかく動かす。
- 内側の髪:ここが「芯」になります。土台としてしっかり熱を入れ、崩れないベースを作る。
このように、必要な部分にだけ熱を入れて土台(芯)を作ることで、マフラーの着脱で表面が多少乱れても、手ぐしでサッと元の形に戻る「復元力」が生まれます。
時間が経って少し緩んできても、だらしなくならず「いい感じのニュアンス」が残るのは、この計算があるからなんです。
編集部の美容プチ知識:スタイリング剤をつける「順番」
冬の巻き髪をキープするには、スタイリング剤の順番も重要です。
巻いた「後」にオイルやバームをつける方が多いですが、乾燥がひどい時は、巻く「前」に専用のベース剤(カールローションや軽めのオイル)を仕込んでみてください。
髪の内部に水分と油分を補給してから熱を当てることで、カールの持ちが格段に良くなり、静電気も防げますよ。
「なんとなく」のケアを見直してみませんか?
冬のヘアセットがうまくいかない原因は、あなたの髪質のせいではなく、単に「冬の攻略法」を知らなかっただけかもしれません。
まずは明日、コテの温度を少し下げて、内側を意識して巻いてみてくださいね。
「自分の髪だと、どこを『芯』にすればいいの?」「乾燥ダメージが気になってうまく巻けない」
そんな時は、ぜひサロンでご相談ください。
プロの技術でベースを整えるだけで、毎朝のセットが驚くほど楽になりますよ。
