1月になると、髪の調子が一気に悪くなったと感じる人は多い。乾燥する、静電気が起きる、毛先が広がる、ツヤが消える。どれか一つじゃなく、全部同時に来るのがこの時期の厄介なところ。
原因はシンプルで、空気の乾燥と寒さ。エアコンの暖房、外気との温度差、マフラーやコートとの摩擦。これだけ条件が揃えば、髪は水分を失い、キューティクルは開きっぱなしになる。結果、パサつきと静電気のコンボが完成する。
まず知っておいてほしいのは、「冬だから仕方ない」で片付けると、春にダメージが一気に表に出るということ。1月のケアをサボると、2月3月で切れ毛・枝毛が増え、カラーやパーマの持ちも一気に落ちる。つまり、1月はトラブルが出やすい月であり、同時にリカバリーの分かれ道。
乾燥対策で一番大事なのは、水分と油分のバランス。しっとり系のトリートメントを使っているのにパサつく人は、ほぼ間違いなく油分が多すぎる。表面は落ち着くけど、中が乾いている状態。これ、見た目より内部ダメージが進みやすい。
逆に、軽めのケアで静電気が出る人は、水分不足。髪が軽くなる分、空気中の電気を拾いやすくなる。だから1月は、「重くする」か「軽くする」かじゃなく、髪質に合わせて補うポイントを見極めるのが正解。
ここで美容室の出番。自宅ケアだけで限界を感じているなら、サロンでの集中補修はかなり効果的。内部補修系のトリートメントで水分の通り道を整え、表面はコーティングしすぎない。これだけで、乾燥も静電気も一気に落ち着く。
カットも重要。1月は毛先が傷んで見えやすい季節だから、数センチ整えるだけで清潔感が激変する。枝毛を残したままケアしても、正直効率は悪い。いらないダメージは切る。これが一番早い解決策。
スタイリングの仕方も見直したい。オイルをベタつくまでつけるのは逆効果。毛先中心に薄く、足りなければ少しずつ足す。根元につけない、これ鉄則。ドライ前のアウトバストリートメントも、量より付け方で差が出る。
1月の髪は、放置すると確実に荒れる。でも、ここで整えた人は春がラクになる。ツヤが戻り、扱いやすくなり、スタイルの完成度も上がる。
乾燥・静電気・パサつき。全部まとめて出るからこそ、まとめて解決できるのが1月。
今のうちに髪、立て直しておく。それ、かなり賢い選択。